「自己肯定感」。
この言葉、ここ10年くらいで急速に広く認知された気がします。
大人向けの自己啓発本でも見かけますが、
子育て関連でもしばしばテーマとして扱われていますよね。
自信の根幹をはぐくむ子育て、
シンプルに良いなと思って、それを目指して早4年半。
いつの間にか中身なくワーディングだけが頭に残り、
明後日の方向に向かっていたことに、最近気付いたというお話。
自信と自己肯定感
今って、選択肢が多過ぎるなと感じることがあります。
選択肢の多さそれ自体が悪いと言いたいのではなく、
ただ自分の選ぶ能力が追い付かないと感じることがあるのです。
何が好きなのか。
何をするのか。
こんな単純な問いに答えが出ないことがあります。
だから思ったんです、Kのために、
「自分のために選び取る力」をはぐくむ、
あるいはその一助となるような子育てを、親としてできたら。
色々見てみたところ、それは「自信」があることが肝要なのだと。
そしてその根幹にあるのは「自己肯定感」なのだと。
その辺りを大切に、子育てに取り組もうと考えたのでした。
私の間違った対応と、その結果
当初は「自信」も「自己肯定感」も、
もう少し内容を調べたり、
どうしたら良いか考えたりしていたと思うのですが、
それらはいつの間にかざっくりとした、
という思いになって、頭に残っていました。
そして、私たちは一つの壁にぶつかったのです。
4歳になり、ゲームというものに触れる機会が増えたK。
それはサッカーのようなスポーツだったり、
カード遊びのような知能ゲームだったりするのですが、
これがなかなか上手くいかない。
単純なルールが守りきれないことはあって、
（サッカーなのに手で触ろうとしたり、自分のゴールがわからなくなったり）
でもこういうのは、まだ幼いしそんなもんかなーと思うんです。
でも、例えばサッカーなら、
他の子（チームメンバーか否か問わず）がボールを持っていると
峻別なしに取りに行き、それをブロックされると
と怒る。
絵あわせゲームだと他人に答えを教えてしまう。
伝えても伝えても、伝わらない。
そもそも「競争」ということを理解していないというか、
Kの中に概念としてないんですよね。
私はKの、
の気持ちを壊したくないばかりに、
いつもその「お膳立て」をしてきました。
家族で遊ぶ時は、多くの場合Kに勝たせてきました。
「できる！」の気持ちを育みたいと願っただけなのですが。
お友達との関係も、喧嘩がないほうが良いだろうと思い
衝突要素をなるべく減らす努力をしてきました。
でも、やり過ぎてしまったのかも。
予定調和を守り続けようと努力した結果、
Kの中には競争心みたいなものがあまりなく、
あるいは
「勝たせてくれない（そもそもそれを“勝利の喜び”とは認識していないけど）」
ことに不満が出るようになっていました。
これ、自信を育てるというより、
単に甘やかしているだけだったかも。汗
反省と今後
どちらかというと自分は厳しい方だと思っていました。
結構細かいですし。
でも知らず知らずのうちに、Kのためにならない形で
Kを甘やかしていたのかもしれません。
そもそも、「自己肯定感」は親の私が育むことはできても、
「自信」ってきっと、自分で培っていくものですよね。
そして「自己肯定感」は、自分に価値があると無条件に信じる力。
お膳立てして「すごいね！」と騒ぐのでは、
「万能感」が助長されることはあっても、
「自己肯定感」を育てることにはならない。
私はその辺りを履き違えていたというか、
考えを詰め切れていなかったように思います。
Kの話に耳を傾け、
Kの（結果でなく）行動に焦点を当てる。
それだけできっと、Kの「自己肯定感」は育っているはず。
私はすごく心配性で、
つい口出し・手出しをしてしまうんですが、
そうした私のやり方を見直し、
これからは「見守る」ことを意識していこうと思います。
あと、ゲームね。
手加減もほどほどに、
悔しい思いも経験させようと思います。笑
Lily
