映画を観て考える、親としてできること。

映画を観て考える、親としてできること。

今日は久々にAmazon Primeで映画を観て過ごしました。

タイトルは「そして、バトンは渡された」。

 

以前広告を見て。

田中圭さん、石原さとみさんに市村正親さんと、

好きなキャスト揃いだったので

ウォッチリストへ入れていました。

 

家族愛は映画でしばしば描かれるテーマですが、

悲劇が多いように感じます。

貧困や家庭問題が前提にあって、そこから浮き彫りにするような。

 

その点、この「バトン」は終始穏やか。

登場人物は皆それぞれの形で愛を持った「良い人」ばかりで

心温まるストーリーでした。

観ていると自然と、幸せな気持ちと涙が溢れます。

 

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最近子育てで悩むことがありました。

 

今、不妊治療に取り組んでいて。

時間を取られたり、安静が必要になったりして、

Kに割く時間や精神的・体力的な余裕が減りがち。

そもそも夫と離れて暮らす必要があるのも治療の為で、

そのせいでKには寂しい思いもさせてしまっています。

 

私や夫としては自分たちの責任において取り組んでいるんですが、

どうしてもKに負担が重なってしまっている現状があります。

 

2人目を持ちたいという願いって、結局何なんだろう。

新しい命を授かりたい、育みたいと願っているのだけど、

今目の前にあるKとの時間を、暮らしを、

犠牲にせずには進められない。

Kのことを大切に思う気持ちは真実ここにあるのに、

その思いを、思う程には体現できていないと感じます。

1人でもままならないのに、更にもう1人増やそうなんて。

 

なぜ二人目不妊になってしまったんだろう。

そもそも、なぜもう1人望んでいるんだろう。

こんなことをしていなければ、

今頃Kは変わりなくあのオーストラリアの学校へ

楽しく通学しているはずなのに。

オーストラリアにいるお友だちと楽しく遊べているはずなのに。

英語力ももっと伸びて、

Kの将来に役立つスキルが育まれていたはず。

私と夫の間に挟まれて、無邪気に笑っていられたはずなのに。

 

今の私たちのやり方は、

Kの親として間違っているのではないか・・・。

 

ですがこの映画を観て、そんな悩みが晴れました。

「親」として出てくる登場人物がそれぞれのやり方で

「親」であろうと努力していて。

その努力の形が言葉や行動に現れているんですが、

どれも違って、どれも温かい。

それは時に、少し独りよがりのようにも見えたり

「普通」なら非難されたりもし得るものですが、

その根底にあるのは人間らしい歪さのある思いやりの気持ち。

その歪さに時に申し訳なさを感じながらも

自らの愛する気持ちを信じて、今できることを精一杯する。

それが愛なんだなあとしみじみ感じさせられ、

また一人一人違ったスタイルがあって良いんだと

許しを得たような気がしました。

 

「こうすべき」みたいなことは

ネット検索すれば際限なく出てくるし、

つい「できていないところ」探しをいつもしてしまう。

 

完璧からは程遠いくせに完璧になりたいと強く願い続ける私は

いつの間にか完璧主義を拗らせていて。

自分の不完全さにいつも嫌気が差しています。

 

でも、よくよく思い返したら、

そもそもなんで完璧になることを追いかけていたんだろう。

夢や目標を持って生きているつもりが、

いつの間にか自己否定や現状否定に転化して。

自分のあり方を信じる気持ちを忘れていたことに気づきました。

 

「親としてできること」は何なのか。

それは決まった答えがなく、あるいは際限がない。

でも「私が親としてできること」は、

今Kとの暮らしの中でやっていることの全て。

もちろん際限はあるけれど、現状のmy bestです。

その根底にある私の、Kへの温かい思いやりの気持ちを

私が信じなくてどうするんだと。

 

2人目を持とうとするなら、

遅かれ早かれ現状は維持できないもの。

不妊治療を要したことで

想定していたよりも早い段階から

私たちは暮らしを変化させざるを得なくなりました。

でもそれは家族のスタイルが更新されただけで、

根底にあるKへの思いは変わらない。

 

2人目を持つこと。Kと楽しい時間を、沢山過ごすこと。

先行きも見えす不安になっていたけれど、

まずは深く考え込まずに、シンプルに、

自分の願いに向かって努力していこうと思います。

 

完璧を目指すのではなくて、目一杯自分らしく。

そうして私自身が心から笑って、

Kにも夫にも心から笑っていてもらえるように。

 

「笑っていれば、色んなラッキーが転がり込むの♡」

劇中の、石原さとみさん演じる梨花さんみたいに、

どんな時も笑顔で堂々と、前に進んでいこうと思います。

 

今の自分にぴったりのパワームービーでした。

 

Lily

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